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<名古屋市議会>市長のPR力に対抗? パネルお目見え(毎日新聞)

 恒久減税や議員報酬を巡って河村たかし市長と対立する名古屋市議会で、記者会見する議員の背後に、議会の姿勢をPRする文言を記したパネルがお目見えした。14日開会の6月定例会を前に、強力な情報発信力を持つ河村市長への対抗意識がにじむ。

 市議会議会運営委員会が開かれた7日の委員会室。会見した横井利明議長らの背後に、薄い緑と白の市松模様のパネル(縦2メートル、横2.5メートル)が登場した。「市民に身近な議会」「市民に開かれた議会」「議会改革進行中!」の文字が躍る。

 費用の5万円は横井議長と渡辺房一副議長がポケットマネーから出した。河村市長が定例会見などで使うパネルに40万円(2枚分)が使われたことに触れ、横井議長は「税金の使い方は慎重にしないと」と胸を張った。

 民主党市議団も5月下旬、青と白のパネルを設置した。議会解散の準備を進める河村市長に負けまいと、議会側もメディア対策に躍起だ。【高橋恵子】

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民家に侵入の消防士、窃盗容疑で逮捕 大阪・貝塚(産経新聞)

 大阪府貝塚市内の民家に侵入し現金などを盗んだとして、大阪府警貝塚署は29日、窃盗と住居侵入の疑いで、貝塚市消防本部消防士の東野学容疑者(36)=同市堀=を逮捕した。貝塚署によると、東野容疑者は29日朝に宿直勤務を終えた後、そのまま犯行に及んでいた。「いつも不在の家に見えたので狙った。借金があり、パチンコ代がほしかった。他にも7、8件やった」と容疑を認めている。

 逮捕容疑は、29日午前9時半ごろ、貝塚市畠中の民家に侵入し、現金3万3千円と商品券やネックレスなど(10万5千円相当)を盗んだとしている。

 午前9時半ごろ帰宅した住人男性(66)が物音に気付き、「だれかいるのか」と声をかけたところ、1階にいた東野容疑者がベランダの窓ガラスを破って逃走。約200メートル逃げたところで、男性らに取り押さえられ、駆け付けた署員に現行犯逮捕された。

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<リフォーム詐欺>「指導」公表せず、被害拡大の一因か(毎日新聞)

 床下が水漏れしているとうそを言い必要のない工事で現金をだまし取ったとして、埼玉県警は19日、リフォーム会社「誠光ホーム」社長、大竹誠容疑者(36)を詐欺容疑で逮捕した。

 誠光ホームを巡っては、埼玉県は07年ごろからトラブルの相談を受けていたが、契約金額が少額だったことなどから、強制力を持つ業務停止命令ではなく、任意の行政指導にとどめていた。指導内容も公表されなかったため、被害拡大の一因となった可能性もある。

 捜査関係者によると、誠光ホームを県が調査した結果、高齢者宅を訪問した際に(1)勧誘目的と告げなかった(2)工事内容を説明しなかった−−などの問題点が浮上した。しかし、契約は1件あたり数万〜数十万円と少額だったことなどから、県は08年6月に行政指導をしただけだった。

 訪問業者と契約者がトラブルになった場合、県は特定商取引法に基づく業務停止命令を出すことができる。09年度の業務停止命令は16件、08年度は5件。最近では3月29日にリフォーム業者を6カ月の業務停止とした。処分は強制力があり、業者名はホームページなどで公表される。

 国民生活センターによると、訪問リフォーム工事について、09年度に寄せられた相談5511件のうち、5割超の2860件が65歳以上の契約者だった。県関係者は今回のケースについて「注意喚起のためにも公表すべきだったかもしれない」と話している。【飼手勇介】

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大島氏、両親の墓前で「怖い顔で申し訳ありません」(産経新聞)

 自民党の大島理森幹事長は13日、党本部で開かれた全議員懇談会で、平将明衆院議員から以前、「怖い顔」と指摘されたことに言及し、「その後、墓の前に行って『お父さん、お母さん、申し訳ありません』と謝った」と自嘲気味に語った。

 発言を聞いていた平氏は「幹事長の顔は重厚感があっていい」と持ち上げたものの、「清新さはなく、自民党が生まれ変わった感は乏しい。『ワクワク感』を持ってもらえるようにしてほしい」と、執行部の刷新を暗に求めた。大島氏は「『ワクワク感』はいい言葉だ。一生懸命頑張りたい」と切り返した。

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荒井幹事長「小異を捨てて大同につく」 新党会見で決意(産経新聞)

 【舛添新党会見詳報】(5)

 荒井広幸幹事長「22日、旧改革クラブメンバーで両院議員総会を開き、舛添さん、矢野さん、小池さんの3人の入党を了承し、中村(喜四郎衆院議員)さんの離党を認めました。本日14時から新メンバー参加による議員総会を開きました。まず党規変更、党名変更、役員改選を行いました。新党改革、これを受けて先ほど東京都選管に届け出をすませましたので、政党に新党改革、舛添代表となっておるわけでございます。なお、先ほど大江(康弘参院議員)さんから離党の届け出をいただきました。また自民党との会派を解消する旨を、自由民主党さんにお伝えした。さらに、その会議では、政策等についての合意をいただきました」

 「われわれそれぞれメンバーは日本のこの危機を脱出するために、今、やらずにどうするんだ、行動を起こす、これは今じゃないか。みんなが共有して、舛添代表の話のように今日に至った次第でございます。それぞれメンバー、それぞれに交流はあったが、鳩山民主政権のやることなすことがあまりにも国民目線からかけ離れている。ならば、日本のトップリーダーに、もっともふさわしい、舛添要一という逸材を扇の要にして、今、行動するしかないと決意をして、わずか2週間ぐらいですが、がーっと魂をお互いに呼ぶようにして、結党という運びになったわけでございます」

 「たびたびにわたり、政策協議を行いました。党運営のあり方、終盤国会、重要法案を控えております。この対応。そして参議院選挙の取り組みなど、手順を尽くし、手続きを踏み、志ある有志6人が今、まずここに集った。こういう次第です。民主党はだめ、自民もふがいないという中、国民皆さんの、政治不信、政党離れはいかがですか。こんなに不信が高まっているときはないと思います。このままでは日本の安全が壊れる。皆さんの生活が壊れる。子どもたちの夢も壊れる。われわれは身を捨てて、子どもたちの未来に夢をつくりたいとの決心で、信頼回復の政治を行うためには、参議院選挙はラストチャンスだ。参院選前にみんなでたちあがろう、苦しくてもやろう、こういうことで今日に至りました」

 「もとより従来のやり方や、個々のメンバーの志や活動だけでは、こうした重要な問題は解決できません。しかし、幸いにして皆さんどうですか。幸いにして、国民の信頼をつなぎ止めている唯一の政治家は、この舛添要一さんのほかにおりません。舛添要一さんを改革のど真ん中に据えて、政治改革、日本の一大改革を断行していきます」

 「党名使用に関する法律というのがあります。だぶってはならないんです。そうしますとこれが、来週月曜日、26日なんです。事務的な手続きを考えますと今日結党する以外に時間はなかったんです。タイムリミットが今日です。あまりに時間がありません。手続きが非常にかかります。私も何度かこの新党の手続きをやってまいりました。間に合わない、改革クラブの名称変更等による新党立ち上げという方式をとらせていただきました。同時に国民の浄財である政党交付金を本当に大切に有効に使わせていただいて、国民の目線からの政治を行ってまいる覚悟です」

 「小異を捨てて大同につく、メンバー全員大同団結して、日本の新しい政治スタイルを、舛添要一とともに、皆さんに、一緒になってつくっていきたい。国民参加による開かれた政党を目指してまいります。

 新党改革が今、誕生した経緯をお伝えしました。参議院では社民党の5人を上回る、6人の、参議院だけの政党であります。参議院が要です。日本をかえるにはこの選挙しかない。われわれは立ち上がった次第です」

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橋下知事のキャッチフレーズ、府が使用自粛(読売新聞)

 大阪府の橋下徹知事が府政改革のキャッチフレーズとして多用してきた「大阪維新」の文字の使用を、府庁内で自粛する動きが出ている。

 19日に知事を代表とする地域政党「大阪維新の会」が発足するためで、使用を続けても「法的には問題ない」(府幹部)が、地方公務員法にうたわれた「職員の政治的中立性の保障」に配慮した。知事の記者会見用のボードや広報用メールマガジンから「大阪維新」の文字を削除したが、施策名にも使われており、府は「橋下知事の政策と、地域政党の橋下代表の政策の線引きは難しい」と対応に苦慮している。

 橋下知事は2008年2月の就任直後の府議会で、「(任期の)4年間が大阪維新の年と言われるようにしたい」と、財政再建に取り組む決意を表明。以後、府は「大阪維新」を「しがらみにとらわれない大阪発の自治体経営革命」と定義づけ、府政改革の〈愛称〉として活用してきた。

 たとえば、毎朝の記者会見を府庁で行う際、テレビカメラを意識して背後に設置しているバックボード。橋下知事は登庁時、ボードの前で立ったまま報道陣の取材に応じるのが恒例で、発言がテレビで取り上げられるたび、「大阪維新」のPRにも一役買ってきた。

 しかし、大阪維新の会の旗揚げが話題になったのを受け、府議らから「中立性にかかわる」と指摘する声があり、府は、今月から、府や大阪市が出展する上海万博などをPRするボードに差し替えた。

 毎週、一般の登録者約2万人に配信しているメールマガジンでは、今月7日付以降、目玉の知事コラムのタイトルを、「橋下徹の大阪維新」から「橋下知事のコラム」に変更した。ただ、メールマガジンの名称「維新通信」については、「アタマに『大阪』がなく、許容範囲」(担当者)と変えなかった。

 08年に策定された財政再建計画「大阪維新プログラム」、10年度予算の戦略をまとめた「大阪維新2010」に関しては、「さかのぼって名称を変えるのは現実的ではない」として、そのまま府のホームページに掲載している。

 橋下知事は「府民に誤解がないよう、政治活動と府庁でやることを明確に区分けしないといけない」との見解を示しており、府幹部は「今後、新たに『大阪維新』を使用することは控えるしかない」としている。 事実上の「橋下党」とも言える大阪維新の会には、自民系を中心に、府議、大阪市議、堺市議の計29人が参加を表明。発足時までにさらに数人が合流し、最大35人程度となる見通しだ。

 大阪市と周辺10市を計20の特別区に再編する一方、府と各市の公共投資部門などを「大阪都」に集約する構想を公約に掲げており、来春の統一選で府議会や大阪、堺両市議会の過半数獲得を目指すとしている。

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近所住民「まさか」 堺1歳男児死亡 病院搬送すでに冷たく(産経新聞)

 また虐待なのか−。堺市堺区で14日、顔などにあざがあった1歳男児が死亡した事件。母親(21)が自宅のマンションから病院に運び込んだときにはすでに冷たくなっていたという。堺署は母親から事情を聴いているが、近所の住民は「一体どうして」と表情を曇らせた。

 現場は一戸建ての住宅やマンションが立ち並ぶ静かな住宅地。母子が暮らしていたマンションの1階にテナントとして入っている塗料販売会社で働く男性従業員は「出勤して伝票を整理していたら、6時すぎに救急車のサイレンが聞こえた。マンションにはお年寄りも住んでいるので、急病かと思ってはいたが、まさか赤ちゃんだったとは。変わった物音などは聞いていない」と驚いた様子。母子とは面識はなかったという。

 母子と同じ2階に住む主婦(62)は「母子家庭で、昨年暮れか今年初めごろに入居してきた。出かけるときに子供を連れていないことが多かったので、どこかに預けているのかと思っていた。あまり赤ちゃんの泣き声を聞かなかったので、何があったのかまったくわからない」と話していた。

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野口さん、物資コンテナ入室へ=山崎さんが搬送責任者(時事通信)

 【ヒューストン(米テキサス州)時事】国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の野口聡一さん(44)は8日朝(日本時間同日夜)、山崎直子さん(39)がロボットアームでISSに取り付けた物資コンテナ「レオナルド」に入室し、内部の確認作業を行う。
 レオナルドは大型トラック程度の大きさ。山崎さんが物資搬送責任者を務め、野口さんら長期滞在者とも協力し、実験・観測用のラックや冷蔵庫、食料などの物資をISSに搬入。代わりに実験成果の試料などを回収する。 

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【from Editor】たった一人のPKO(産経新聞)

 3月中旬の肌寒い日に再会した。半袖開襟シャツ姿に「寒くないですか」と尋ねると、「心が燃えてますから」。何度も使っているに違いないおやじギャグにうなずきそうになった。

 高山良二さん(62)はカンボジア東部タサエン村の「日本地雷処理を支援する会」の現地責任者である。1992年に陸上自衛隊のカンボジアPKO(国連平和維持活動)に参加。定年後、けた違いの「やりがい感」が高山さんを再びプノンペンの空港に降り立たせた。

 一昨年夏、タイから陸路でタサエン村を訪れた。人口5千人の大半はポルポト派軍人とその家族。プノンペン政府軍、ポルポト軍、ベトナム軍が埋めた地雷が村を覆い尽くしている。隊員99人で、毎月3ヘクタールが畑や学校に生まれ変わっている。

 地雷除去は安全の確保とともに、住民の仕事の確保という意味合いもある。22歳男性の志望動機を教えてもらった。

 「仕事に従事できる人間だと社会に認めてもらいたい。よい国民として、暮らしの改善ができるよい息子として認められたい」。字が書けない男性だったが、仕事とは何かを考えさせられた。

 「あなたの名前はなんですか」。高山さんは午後5時から1時間だけ日本語教師に変わる。子供から大人まで100人ほどが小学校にノートを抱えてやって来る。赤土のほこりっぽい道を歩いていると、「あなたは何歳ですか」の質問攻撃に遭った。「いつか日本に留学するような子が出てくれたらね。大人にも教育の大切さを理解させられるし子供たちに夢を与えることができる」。たった一人のPKO。村全体を親日に染め上げていた。

 内戦に明け暮れ、村人はポルポト派自らが埋めた地雷で足を失った。隊員たちは2300個以上の地雷・不発弾を処理したが、すべて終了するまで何十年かかるか見当もつかない。カンボジア全体では何百年かかるかわからない。

 それでも地雷原は畑になり、大豆が芽吹くようになった。4月、教え子だった女子生徒(18)が青森の光星学院に入学する。「何歳ですか」の日本語教育も芽が出た。今回の帰国はそのためでもあった。

 4月3日、あわただしくカンボジアに帰る。5千人の住民と100人の生徒、99人の隊員、数え切れない地雷。PKOの続きが待っている。これからもこういう小さな報告をしていきたい。(社会部編集委員 将口泰浩)

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